日本の秘境100選の1つ
新潟県中魚沼郡津南町と長野県下水内郡栄村にまたがる中津川沿いの地域を中心とした地域の名称であり、昔ながらの日本の風景といえる集落が多数存在しています。今では日本の秘境100選の1つに数えられるようになりました。
この地は源頼朝に敗れた平家の残党が逃れてきたという落人の伝説がある地域で、苗場山、鳥甲山、佐武流山といった2千メートル級の山々に囲まれた四季折々の風景が美しい秘境ではありますが、日本屈指の豪雪地帯でもありますので冬は深い雪に覆われ、交通が雪によって閉ざされるような大変厳しい地区でもあります。
また、マタギによる狩猟や焼畑農業を行っていたことでも知られており、もともと交通の不便さや通信の手段が限られていたがゆえに、この地域独特の生活習慣が今日まで残されてきたとされています。
奥信越という地域は忘れかけていた日本の風景を思い出させる魅力があり、近年では登山や温泉に訪れるお客様だけでなく、自然の美しさやなつかしさに魅力を感じ、春夏秋冬をリアルに体感することを目的に訪れる観光客も多くなってきました。